
美容室で客単価を上げたいときに考えるべきこと
「いくらかかるか分からない」
というのはストレスに感じませんか?
美容室への来店時も同じです。
お客様は最終的な値段を知った上でメニューを選びたいと思っています。
美容室を選ぶときの選択肢にも、
最終的に支払う値段が最初に分かっている。
ということが挙げられています。
お客様にストレスをかけずに客単価を上げることはできないのでしょうか。
再来率をも上げることができればさらにいいですよね?
目次
明朗会計で客単価がアップ!?
例えば、カットとカラーをしてもらいたくて美容室を訪れます。
一般的には一つずつの施術代金の合計額が支払総額だと考えます。
お客様は美容室を訪れる前に、およその支払い金額をイメージしてきます。
しかし、美容師との会話の中でダメージレスのカラーを勧められたとしたら、
「ダメージレスのカラーにしたら、総額の支払金額はどのくらいになるのかな。」
といった疑問や不安が生まれます。
そして、イメージしていた支払金額よりも大幅に高くなってしまった場合、
「次回はここではない美容室にしよう!」
となってしまうこともあるのです。
これでは、せっかくダメージレスカラーの「追加メニュー」でその時の客単価が上がっても、再来店につながっていないので、リピーター獲得のチャンスを逃しています。
では一体どのようにしたら、客単価も上がり、再来率をも上げることができるのでしょうか。
1.セットメニューを作り、お客様に知ってもらう
『カット+カラー:〇〇円』
『カット+パーマ:〇〇円』
といったセットメニューを作り、単品で施術するよりも少しお得になるように金額を設定します。
そこに『単品追加メニューとその金額』もお客様に分かりやすいように明記しましょう。
お客様に最終的な支払金額のイメージを持ってもらえることがゴールです。
セットメニュー料金、追加メニュー料金表は、店内数か所にPOPとして貼りだします。
お客様の目につきやすい店内にも掲示することにより、興味を持ったお客様が自ら質問してくれたり、追加注文しやすくなります。
もしも、お客様に施術中に提案する際には、必ず『メニューの内容、効果、金額』を分かりやすく説明しましょう。
お客様からの要望に応えることで、お客様満足度アップにつながり、最終的には客単価アップにもつながるのです。
2.お客様の要望をしっかり把握する
お客様はどのような希望を持って美容室を訪れているのか。
いつも通りのカットを希望しているのか。
少し違う自分になりたいのか。
ダメージを気にして、髪質をよくしたいのか。
美容室に訪れる目的は、お客様によって百人百様、それぞれ違います。
その目的に合致した提案をしてくれる美容師は、お客様にとってかけがえのないパートナーとなります。
客単価を上げるだけのためのセールストークではなく、
本心からお客様のためを思って、
お客様の中にある潜在意識を汲み取り、
それに沿った提案ができれば、お互いよい形で
追加メニューをオーダーしてもらえることになります。
追加してほしいメニューを提案するのではなく、お客様にとって必要であるメニューを提案するのです。
それが自然と客単価アップにつながることになるのです。
3.お試しキャンペーンなどを有効活用し、美容室の良さをしってもらう
明朗会計、セットメニューの提供、お客様の要望の把握などと言いましたが、一番大切なことはまず、お客様に足を運んでもらう、最初の一歩だと思います。
まず、初めて行く美容室を選ぶときに目にするのが、
「初回限定クーポン」
「お試しキャンペーン」
などといった、お客様にとってお得になるサービスです。
このキャンペーンの対象メニューは、自分の美容室にとって最も得意とする分野にしてください。
カラーが得意な美容師が働く美容室では、カラーを対象としたメニュー。
くせ毛風パーマが得意な美容師が働く美容室では、パーマを対象にしましょう。
お客様はお得な金額で、満足いく仕上がりを得ることができれば、
「次もここにしよう」
と、きっと思ってくれることでしょう。
そして、その幸せ体験によって、2回目以降、お得なクーポンがなくても、分かりやすい料金体系のおかげで
お客様の希望するメニューで予約してもらえることでしょう。
お客様の満足感が、何度も美容室に足を運んでもらうことのできる最大の理由なのです。
その満足を体感してもらうために、少しの改革をしてみませんか。